2/6 野生動物系卒業研究発表会(2/7更新)


 2月6日に、野生動物を卒業研究テーマに選んだ学生による発表会が開催されました。学科全体の発表会は人数の関係上、一人当たりの発表時間が短いため、これとは別に有志によって企画されたものです。4年生になってからの1年間の、学生によってはもっと長い間の研究の成果を、仲間の前で発表しあいました。

 研究対象となった動物種は昆虫からマンボウ、カエル、カメ、キンクロハジロ、ハクセキレイ、カワウ、アホウドリ、タヌキ、アライグマ、サル、イヌ、マッコウクジラなど多様で、外来生物法によって特定外来生物に指定されているアライグマがこの上野原の地でも繁殖している可能性を示す調査結果など、非常に興味深い発表が多く見受けられました。それぞれの発表後の質疑応答も活発に行われました。

 最初の発表の開始から最後の発表まで5時間にわたる長時間でしたが、ほとんどの参加者は最後まで熱心に聞いていました。



演題
1 アカミミガメとクサガメの潜水生態
2 カメの日光浴による体温上昇の要因
3 野外での動物死体の分解過程と昆虫相
4 タヌキの四肢骨の骨端の癒合時期の差異
5 ツキノワグマの捕獲及びGPS首輪による行動圏調査
6 大学周辺の中型哺乳類調査
7 小笠原海域におけるマッコウクジラの個体識別 I
個体識別データベースの構築
8 小笠原海域におけるマッコウクジラの個体識別 II
識別個体の出現状況
9 小笠原海域に生息するマッコウクジラのコーダの特徴
10 ゼニガタアザラシの個体識別データベースの評価
11 カジカガエルの繁殖行動の季節変化
12 キンクロハジロの潜水行動
13 サルの追い上げとサル追い犬
14 マンボウの皮上粘液における抗菌作用の有無
15 ハクセキレイの行動と昆虫の季節変化
16 大野貯水池を利用するカワウの生態
17 琵琶湖・伊崎半島のカワウの採餌休息場所の変化
18 育雛期におけるマユグロアホウドリの採餌活動
グライドの使用と風に関する飛行
19 アホウドリの再導入に必要な人工飼育技術の確立に向けて
〜コアホウドリ雛を用いた人工飼育実験〜







研究対象となった動物は多様







質疑応答にも熱が入る

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