5/10 アニマルセラピーコース新設記念シンポジウム 「動物虐待と対人暴力」

 5月10日に本館棟401教室で、アニマルセラピーコース新設記念シンポジウム「動物虐待と対人暴力」が開催され、来日中の、アメリカのユタ州立大のフランク・R・アシオーン教授に、ご講演をして頂きました。(5/14更新)


 アシオーン教授はユタ州立大学心理学部の教授で、多くの本や論文を出されています。(本学の横山助教授が翻訳された最新本『子どもが動物をいじめるとき 動物虐待の心理学』をぜひご一読ください!)

 私は記者としてではなく学生発表者として参加しましたので、発表者としての感想を書かせていただきます。私達の班(10人1組)は『日本におけるこころの教育』について調べ、発表しました。その内容は以下の通りです。

====発表内容======

日本の道徳教育には下記の点に問題があります。

1.子供たちに社会経験の不足が生じている

2.過保護により自立心が欠如している

 これらの問題を解決するためには下記の点に留意した教育方法の確立が必要となります。

1.ボランティア活動や自然体験活動を通して、思いやりの心の重要性を学習させる

2.やさしさと厳しさをもった態度で子供を教育し、自立心を育てる

 これだけではなく、私たち1人1人が日本の道徳教育のこれからのあり方について考え、1つ1つ問題を解決していかなくてはなりません。

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 今回の発表は偉大な教授を目の前にしての発表だったので大変緊張しました。練習通りに上手くできたので本当によかったです。

 1年生と3年生の発表の後、ライターの藤村かおり氏による『身近な人から受ける動物虐待』を静聴しました。夫婦や嫁姑の人間関係もつれから、ペットが動物虐待を受けている実話をお聞きしました。

 次に、本学の廣田順子教授による『獣医師としての経験』を静聴しました。ある家庭の実話で、御主人がイヌを虐待し、その奥様が動物病院に連れて行き治療しても、1週間後には再び虐待による怪我をして来院したという話をお聞きしました。

 最後に、アシオーン教授の講演『動物虐待と対人暴力』が始まりました。講演内容は動物虐待の定義から発達心理に関係した虐待の動機、家庭内暴力と動物虐待の関連性などとても充実したもので、あっという間の90分でした。その後の懇親会ではアシオーン教授に動物虐待に関する質問に答えていただいたり、サインや写真を一緒に撮らせて頂けたりと、教授の優しさを感じることができました。

 アシオーン教授は豚カツが好物だそうです。機会があれば、ねこの目報道部がおいしい豚カツをご馳走できればと思います。(1年 岸)

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