専門分野は、動物ウィルス学・伝染病学・人畜共通感染症・公衆衛生学です。
今は、犬と猫の感染症について研究をしています。ウィルスに感染している細胞を増殖して、生化学顕微鏡で性情を調べています。
以前は、牛のウィルスの研究をし、アカバネ病の正体を突き止めました。アカバネ病とは、産まれた仔牛が奇形や起立困難などを引き起こす伝染病です。おとり牛にアカバネ病に感染している牛を妊娠させ、西日本の数箇所で飼育し、それらの牛の退治が陽転を起こしたことにより突き止めました。
現在研究室には、動物看護士を希望する学生と、ウィルスに関係する研究を行なっている学生がいます。動物看護士を目指している研究生は、特別実習として動物病院にいき、これを卒業研究として認めています。現場で実習をし、経験を積み重ね、検査技術を習得して将来的には希少な専門看護士を目指しています。この狙いは、病院に来る犬・猫に感染症と思われる症状が出ている場合、研究材料として大学に持ち帰ります。また、他の研究材料として役所等に持ち込まれた瀕死またはすでに死亡している野生動物など、様々なところから研究材料を集め、データを取っています。
ウィルスを研究している学生は、前期は基礎実験をしてテーマを振り分けて絞っていきます。また、バイオサイエンス学科の大学院生の補助をしながら、ワクチンの研究の基礎となるウィルス培養を学び、ウィルスの感染症について研究をしています。
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