内藤研究室四年
袴田智治さん
私は環境ホルモンや薬物が与える影響というテーマで3つの試薬を使って研究しています。
1つ目は、現在問題になっている「シックハウス症候群」に関連していて、「ホルムアルデヒド」を充満させたケースの中にマウスを入れ 、毎日14分ずつ4日、8日、12日、2ヶ月間投与しつづけます。その後、肝臓・腎臓・胃・肺といった臓器を取り出し、ホルムアルデヒドがどのような影響を与えているかを調べています。
2つ目は「DDT」という、農薬や除草剤、殺虫剤に含まれている物質を用いて、粉末のDDTを餌に混ぜて数日間与えて実験します。これはコンパニオンアニマルよりも、畑の作物を食べる野生動物に影響があるのではないかと思われます。
3つ目は、「ビスフェノールA」という物質を使って実験しています。これは、家庭から流れ出た水が海へたどり着いた時にそこにいた貝がメス化するといった問題に関係しています。また、プラスチックやトレーを温めたときにも発生してしまうので、人にも影響があるのではないかと思われます。これも粉末のものを餌に混ぜ 、その後臓器や生殖器を調べます。この研究でペットの餌の容器に温かいものを入れた時にどのような影響が出るかが分かってきています。
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