本好研究室 四年生
林 聖美さん
私は馬の調教者の調教時の心拍数の変化を調べています。
調馬索による調教があるのですが、調教者と馬との相性などによりやりやすい馬とやりにくい馬がいます。調馬索とは、円の中心に調教者が立って、馬の速さを常歩・速歩・駆歩とコントロールしながら運動する調教法です。どのように馬を歩かせたり走らせたりするかというと、調教者の気持ち次第だと思います。長いロープを持っていますが馬は非常に頭がよく、人の気持ちをよく察するため、上手い人は声を一切使わず想うように操ることが出来ます。
人が「走ってくれ!」と思えば思うほど、心理状態が高まるため調教者の心拍数は上がります。調教しやすい馬とやりにくい馬の2頭で、調教している時の調教者の心拍数に違いが生ずるかどうか研究しています。
調教しやすい馬は、人の気持ちを理解してくれてコミュニケーションがとりやすく、調教は安定していますが、やりにくい馬は調教者のいうことを理解してもらえず、納得のいかない調教の仕方だと暴走されてしまいます。そのため調馬索は、調教者にとって大変重要なので声でなくハートで伝え、馬が人を感じてくれるのです。初心者ではいうことを聞いてくれず、調教者もそうとうな努力が必要なのです。
調教者に24時間計6日間ホルター心電図を取り付けて、普段の生活と調教をしている時の心拍数を比べます。やはり調教している時、馬が速く走っている際には本人が運動しているのと同様に心拍数が上がっているのでそれを証明したいと考えています。
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