加隈研究室 四年生
今野里香さん(左)、 柳沢綾さん(中)、 猪狩知恵子さん(右)
3人でパピーパーティーに関する研究をしています。パピーパーティーとは、子犬と飼い主が集まって 、しつけの仕方を学んだり、子犬を遊ばせながら適切な社会化をさせる事を目的とした会の事です。3人が中心になって、本学や山梨県動物愛護指導センターでのパピーパーティーの企画・運営をしています。
大学でのパピーパーティーは1ヶ月に3回(水曜)で1クールとなっていて、主に学生の飼っている子犬が対象です。ハンドリング(犬のどこを触っても嫌がらないようにする事)や、手入れ方法を教えたり、奇異な人(白衣を着た人、変な帽子を被った人、傘を持った人など)への馴化のためにそういう人に遊んでもらったり、ドッグランで犬同士遊ばせたり、コンパニオンアニマルセンター1階で診察台に慣れさせたりします。
愛護センターでのパピーパーティーは月に1回行っています。そこでは元々、センターから引き取られていった犬を対象にしてしつけ教室が行われていて 、そのプログラムにパピーパーティーも取り入れていただきました 。時間は大体10時から11時半ですが、質問に来てくださる飼い主がたくさんいるので、終わるのは12時頃になるのが多いです 。
運営する上で大変な事は、レベルをどこに合わせたらいいかという問題です。大学で行う方はほとんどがアニマルサイエンス学科の学生なので、「そんなの知ってるよー」と言われるのですが、愛護センターに来る一般の飼い主は間違った知識をもっている事もあります。スワレ、フセを教える時、手で無理矢理犬のおしりや背中を押している人もいるし、トイレのしつけが本の通りにやっても上手くできないという人もいます。でも運営をし始めてだいぶ経つので慣れてきました 。
卒業研究としては、今野里香さんが飼い主側にアンケートを取り、飼い主がパピーパーティーでどんな事を知りたいと思っているか調べています 。猪狩知恵さんは主催者側にアンケートを取り、必要だと思った物、注意点などを調べています 。柳沢綾さんはそれらをまとめて 、主催者側(動物病院)などに向けたパピーパーティーのマニュアルを作成しています。パピーパーティーの利点や、開催する時最初に揃えておく物、飼い主に伝えておく事、子犬を集めた時の注意点などを、項目ごとに分けてイラストや写真を入れながら記載しています 。
今後は、論文を書き上げるための資料集めをしていきます。英語なので訳すのが大変ですが、もう少しで仕上がるので頑張ります 。 (取材:かおり)
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